挨拶

執行委員長 佐藤大輔

「湘南教組結成50周年にあたって」より

湘南教組は1968年に結成され、今年50周年を迎えました。「教え子を再び戦場に送るな」という永久不滅のスローガンを掲げ、この間半世紀、民主教育の確立と教職員の経済的、社会的、政治的地位向上を図るべく、様々なとりくみ、数々の闘争を積み重ねてきました。時代の変化が目まぐるしく、価値観が多様化している中、不易なもの・そうでないものを見極め、今後更なる教組運動の前進をはかっていくためにも、これまでのたたかいの歴史を振り返ることが、私たちの運動の指針になると考えます。

私自身教員になって20年経ちますが、新採用当時は、職員会議で白熱した議論が盛んに展開され、分会会議は組合的な視点で本音が飛び交い、まさに「自由で主体的な職場」を体感していました。そして、17:00過ぎの職員室は殆どガラガラで、アフター5は学習サークルで勉強したり、「私的福利厚生」も充実していました。また、年度末は月例給並の「差額」支給があり、福利厚生の事業も数多く、バレーボール、ソフトボール、バドミントン、卓球と、年間通してスポーツ大会を職場の仲間と楽しんでいました。今思えば「良い時代の末期」でした。それ以降、年々じわじわと窮屈感と多忙感が増し、賃金もカットが続き、療休休職者は増大し、「ゆとりある学校」が、気がつけば「ブラックな学校」へと変遷していった20年間だったと考えます。

21世紀に入り、新自由主義の下、経済格差が拡大の一途をたどっていくも、福祉・教育施策は停滞し、その結果、「子どもの貧困」「ブラックバイト」を生み出しました。一方、不安定な世界情勢の中、閉塞感漂う国難解決の基礎固めの一環として、自民党政府は愛国心・ナショナリズムを高揚すべく、教育統制、組合弱体化をねらい、国旗国歌法制定や教育基本法改悪、免許更新、教研攻撃など、民主教育と団結を脅かす布石が次々と打たれ、教職員の多忙と言われてきた20年と重なります。

第2次安倍政権以降、集団的自衛権行使容認の閣議決定、秘密保護法、安保関連法、共謀罪と矢継ぎ早に右傾化・軍事化政策が急速に進み、教科書採択問題や道徳の教科化など、学校現場が権力に振り回されている現状にあります。戦後史上、最低最悪の現政権時代と並行?するかのように私自身組合役員に携わってきました。こんな厳しい時代だからこそ、仲間と団結し、組合の意義、大切さを肌で感じる中、教職員組合として平和憲法を守り、「夢と希望を描ける学校、社会」の創造と、「頼れる湘南教組」の確立に向け、引き続き奮闘していく所存でございます。

最後になりますが、戦後70年・湘南教組50年、汗と涙を流し、たたかいの歴史を重ねてこられた多くの先輩方や各界でお世話になった皆さまに心から敬意と感謝を申しあげ、ご挨拶とさせていただきます。

↑ PAGE TOP

/container